シカゴのミニチュアショウに行ってきました。その2(主にシカゴ美術館見学)

ホテルから徒歩数分のシカゴ美術館はメトロポリタン美術館・ボストン美術館とともにアメリカ三大美術館の一つと言われていて、毎年多くの観光客が訪れる場所です。
でも、私たちミニチュアファンにとって一番のお目当ては地階のソーンミニチュアルームでしょう。
このミニチュアルームはナルシッサ・ソーン夫人コレクションのドールハウスを展示している部屋で、「シカゴに行くなら絶対に行った方がいい」と勧められた場所でもあります。
シカゴ到着の翌朝、時差ボケでぼんやりとしながらも足取りは軽く美術館に向かいます。

68のドールハウスが見られる贅沢な空間

美術館に着くと真っ先に迎えてくれるのがライオンの像です。
到着時には既に入場を待つ列ができていましたが、事前に準備した優先パスのおかげですんなり入ることができました。
素晴らしい美術品には目もくれず、階段を降りてミニチュアルームへ。
部屋に入るとすぐに教会の美しいステンドグラスが目に飛び込んできます。
このミニチュアルームには、16世紀から20世紀のアメリカ・ヨーロッパのドールハウスを中心に、68のドールハウスが並んでいます。
これだけ多くのドールハウスを一度に見られる場所はきっと他にはないでしょう。

ミニチュアルームの入り口 午前中は空いていてゆっくり楽しめる 

12分の1の世界

ところで、「ドールハウス」=12分の1サイズといわれるのはどうしてでしょうか。
それは、1920年代に「メアリー女王のドールハウス」(現在ウインザー城で見ることができます)が作られた時に定められたためといわれています。
この素晴らしいドールハウスを制作するために国内最高級の職人たちが集められましたが、全員がサイズを統一して制作する必要があるという事で、1フィートを1インチに換算する12分の1の規格となりました。
このサイズは世界共通なので、海外のショウで見かけた素敵な家具が手持ちのドールハウスに入るかどうか心配しなくてすみますね。

金の装飾がふんだんに使用された優雅な部屋 壁や天井も美しい

光を取り入れた部屋

さて、このミニチュアルームは大きく分けて2つのゾーン(アメリカゾーンとヨーロッパゾーン)からできています。
それぞれのドールハウスは正面がガラス張りの箱の中に展示されていて、ガラス越しに中を覗き込むような感じで楽しめます。
光が差し込んだ部屋の中には精巧に作られた家具や調度品が飾られ、これらがミニチュアとは信じられない思いです。

光の演出で奥行きが感じられる図書室

部屋の周りや景色も楽しめる作り

これらのドールハウスは一部屋だけの閉じられた空間ではなく、窓から見える美しい景色や庭へのアプローチ・廊下でつながる階段や玄関ホールなども含めて、広がりや奥行きを楽しめる感じになっています。
例えば下のドールハウスも、斜めから見るとドアの向こうに隣の部屋や庭が広がっています。
角度によって見えるものが違うので、ガラスケースの前を何度も左右に移動しながら楽しみました。

リビングルーム 右側のドアは隣の部屋に、左側の開いたドアは明るい庭に通じている

当時の生活がわかる作品も

荘厳な教会や王族・貴族の部屋だけでなく、庶民の暮らしをそのまま再現したような部屋もあってどこかほっとします。
「おばあちゃんの家の椅子に似てる」というような声も聞こえてきて、身近に感じられるのか見学している人も楽しそうでした。

古き良き時代の温かみが感じられるリビングとキッチン

和風のドールハウスもあります。

展示されているドールハウスのほとんどはアメリカ・ヨーロッパのものですが、日本と中国のドールハウスも並んで1つずつあります。
中国風ドールハウスはシンメトリーな大陸的なデザインで、日本のドールハウスと見比べると楽しいです。

「海外から見た日本」が興味深い和風ドールハウス

他にも見どころがたくさん-絵画

シカゴ美術館には世界中から集められた膨大な量の美術品があり、印象派のコレクションが充実しています。
じっくり丁寧に見て回ると1日では足りないくらいです。
教科書でしか見たことのなかったスーラの点描画の実物を見られて感激しました。
本当に点で描かれているのか近づいて確かめました(笑)

スーラの代表作 門外不出の「グランド・ジャット島の日曜日の午後」

他にも見どころがたくさん-ステンドグラス

シカゴ美術館にあるシャガールのステンドグラス。
美しく深い青に吸い込まれそうになります。
このエリアは少し離れた所にあるため人通りが少なく、部屋の中に作品と自分だけになる瞬間も少なくありません。
椅子に座って何も考えず、じっくりと作品に没頭できる雰囲気がとても好きです。

シャガールのステンドグラス3枚のうちの1枚 壁一面に青が広がる

夢の始まり?の階段

シカゴ美術館を入るとすぐ目の前にある階段。
ここは若き日のウォルト・ディズニーが学費を稼ぐために掃除のアルバイトをしていた所です。
箒やバケツの登場するディズニー映画「ファンタジア」の構想はこの経験からきているといわれています。
ディズニーマジックの出発点のひとつがこの階段だと思うと胸アツです。

期間限定文字アートが展示されていて、通常よりもにぎやかな階段

いざ、マリオットホテルへ!

さて、数日間の街歩きでほぼ時差ボケも解消できました。
ここからが旅の本番です!
ダウンタウンで食料品を買い込み、会場のマリオットシカゴオヘアホテルに移動します。

街歩きの途中で見つけた文房具屋さん 建物も商品も可愛い