バウムクーヘンを作ってみました Vol.3(くじら亭のミニチュアものづくり)
バウムクーヘンの続きです。
今回は、前々回作成したバウムクーヘン切り分けました!
ミニチュアフードを作っていると、こういう太いものを均一の幅で切るのって結構難しいですよね。今回は、簡単に均等に切る方法、そしてこういう時に最適のカッターのご紹介もしています。
※ 当記事は、ミニチュアフードをご自分でお作りの方に、実際の作品の作る過程をネタに、ちょっとした(やや高度な)テクニックや道具・材料の紹介をしたいな、と思って書いています。基本的な道具や材料の使い方までは当記事ではお伝えできないので、ミニチュアフードを作ってみたい、作り方を知りたいと思っている方は、日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)を受講されることをお勧めします。
目次
まずは、厚めの粘土を綺麗に切るのにおすすめのカッターです。
カッターっていろんな種類が有りますよね。ホームセンターに行ってもどれを買えばよいのか迷ってしまいます。
私も色々買って試してしまいました。
下の写真は私が持っているカッターの一部です。ミニチュアフードを作る際によく使うのがこれらのカッターです。
これ以外にも、プラ板を切るカッターや段ボールを切るカッター、円を切るカッターなども持っていますが、今回は、割愛します。
※何個持ってんねん!と思われそうですね。
左から、普通のカッター(昔MUJIで買ったもの)、真ん中がアートナイフ(両方タミヤ製)、右が今回おすすめの壁紙用カッターです。
アートナイフは、細かい部分の細工や押切(カッターを押し付けて切る)際に活用しています。
特に、ラバーグリップが付いている方(左側、ちょっと高級なアートナイフです)についている半円型の刃(曲線刃)は、回しながら押し切るとスパッと切れます。
今回の主役は右のカッターです。壁紙を切ることを目的として開発されたプロ用カッターで、刃の厚みが0.2mmです。
通常のカッターが0.38mmなので約半分の厚み!ですので、厚めの粘土を切るときに、切り進むと刃の厚みで進まなくなったり、粘土が曲がったりすることが防げて、切り口がシャープに仕上がります。
ただ、刃が薄い分折れやすいです。少し斜めの力を入れると簡単にポキッと(しかも折れ目以外のところで!)折れてしまいます。それで替刃1本ダメになるのはちょっと悲しいです(何度もやってしまっています)。
刃を折らずに切るには、やさしくまっすぐに力を入れる必要が有ります。なので、今回は力を入れなくても、まっすぐ切れるように簡単な道具(治具)を使いました。
均等に切るための道具の材料です。
均等に切るための道具を作っていきます。といっても、大した準備は要りません。
材料は、100均で売っている、直方体の木と、かまぼこ板です。
かまぼこ板には、長辺(かまぼこ板の長い辺)と垂直に線を引いておきます。
一本がカッターで切る部分、他の線はバウムクーヘンを切るときに置く位置の目安になります。
この線の間隔が切ったバウムクーヘンの厚みになりますので、切りたい厚みの線を引いておいてくださいね。
均等に切る道具を使って実際に切ってみます。
かまぼこ板に引いた線の一番端の線(私が左利きなので、写真は左利き用です。左利きの人は一番右の線、右利きの方は一番左の線)に沿って直方体を二つ、バウムクーヘンを挟む形で両面テープで貼り付けます。
そして、カッターを挟んで、その反対側にもバウムクーヘンの幅を空けて直方体を両面テープをくっつけます。このとき、カッターを軽く挟んだ状態がベストです。カッターは動くけどぶれない微妙な間隔で木材をくっつけます。
そして、バウムクーヘンを切りたい幅のところに置いて、先ほど紹介したカッターで切っていきます。線を事前に引いあるので、何個切っても均等な幅に出来上がります。
このとき、あまり力を入れて動かすとカッターの刃が折れてしまうので、軽い力で細かく前後に動かして切るとうまく行きます。
そして、均等な幅で切った結果です。
切った結果が下の写真です。
曲がることなく、均等な幅で切ることができます。
楽しくなって、どんどん切ってしまいそうになりますが、一本があっという間になくなってしまいますので、計画的に切りましょう!
最後に切断面をサンドペーパーで整えます
切ったそのままだと、表面がツルっとして、切ったチーズの様に見えます。また、切れ目に細かいカッターの後が残る場合も有ります。
なので、最後に粗目のサンドペーパー(私は100番を使ってます)で軽くこすって、切断面を整えました。
こうすると、表面がけば立って、バウムクーヘンのような感じの表面になります。
シリコンモールド型で作ったお皿に盛って完成です。
バウムクーヘンを切ったら、お皿に盛りつけます。
今回は、市販のシリコンモールド型+石粉粘土でこれらのお皿を製作しました。
最初は思い通りにいかず、結構失敗しました。粘土を入れる量や力の入れ具合もですが、特に塗装は何をつかえばいいのかわからず、苦労をしました。
ということで、次回は、市販のシリコン型を使ったお皿づくりを(私流のやり方ですが)、紹介したいと思います。
-------------------------------------------------------------------
前後の記事