ざる蕎麦をちょっとこだわって作ってみました Vol.2(くじら亭のミニチュアものづくり)

前回は、すだれの部分の板の塗装までを行いました。
今回は、この板を糸でつないですだれにしていきます。

小さな板を糸でつなぐって、実物大ならそんなに難しくないかもしれませんが、
この小ささでは、糸がこんがらがったり、板が吹き飛んだりしてなかなか大変です。

今回は、この大きさでも糸をもつれささずに作るコツを紹介します。

※ 当記事は、ミニチュアフードをご自分でお作りの方に、実際の作品の作る過程をネタに、ちょっとした(やや高度な)テクニックや道具・材料の紹介をしたいな、と思って書いています。基本的な道具や材料の使い方までは当記事ではお伝えできないので、ミニチュアフードを作ってみたい、作り方を知りたいと思っている方は、日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)を受講されることをお勧めします。

片一方の端の板に糸をとおします。縫針の穴に糸を通すより難しいです。

両端には、2mm幅で切り出した板を使っています。

この板の外側から3mmのところと、真ん中に0.5mmのピンバイスで穴を開け、糸を通します。
糸は、生成色のミシン糸を使いました。

縫針の穴は、穴の周りの角が丸くなっているので、糸が通りやすくなっているのですが、
ピンバイスで開けた穴は、穴の周りが角ばっているので、簡単には通りません。
#私が普段針と糸を使わないことも有るのですが...

私は、糸の先端に瞬間接着剤を染み込ませて(玉にならない様に)、
乾いたら斜めに切ってとがらして穴に通しています。

なお、糸は長めに(20cmぐらい)しておいてください。

糸でつなぐ作業用に、治具を作ります

糸でつなぐときに、糸が少し動くと小さな板はどこかへ飛んで行ったりして、作業は進みません。
糸、板、ともにある程度固定しないと効率よく作業することは不可能だと思います。

そのための治具(というほどたいそうなものではありませんが...)を作りました。

写真を見ていただくとわかるのですが、
外側はタミヤの3mm角のプラ棒(木材でも構いません)を22mmの間隔を置いて平行に、両面テープで固定しています。

その内側に2mmのプラ棒を両面テープで固定します。外側より少し小さいのがミソです。
この、内側のプラ棒に、前回作成した板を固定してプラ棒とプラ棒の隙間に糸を通していきます。
そのため、このとき外側のプラ棒と5mm程度間隔をあけておきます。

板を固定するために、内側のプラ棒の上を向いている面に
1)2mm幅に切った両面テープを貼り付ける
2)両面テープの上に、2mm幅に切ったマスキングテープの粘着面を上向きにして貼り付ける。
ということをしています。(写真の黄色い部分です。)

前回作った紙の板は、両面テープに固定すると紙自体が剥がれてしまうのですが、
こうするとマスキングテープで固定することになるので、紙や塗装が剥がれません。

前回使用したポストイットは、作業のために固定するには粘着力が弱すぎるので、この方法を使いました。
(試しにやってみたら、糸の力ですぐにはがれてしまいました。)
良いアイデアでしょ。

こんな感じで編んでいきます。最初は紙の板を使って作りました。

写真の様な感じで編んでいきます。

まず、端の板を固定します。板は、塗装した面が下向きです。

そして糸を交差させて、下から上に抜いた糸をこの写真だと左側に、
上から下に抜いた糸を右側に出して、両面テープに軽く固定します。
(爪楊枝を置いている部分に両面テープを貼り付けてあります。)

その状態で、小さい板を端の板の右に、糸の太さ分の隙間を空けて固定します。

そして、糸を交差させて、両側の両面テープに固定します。
糸を交差させる際は、毎回必ず同じ回転方向に交差させてくださいね。
一か所でも間違うと、悲しいことになってしまいます。
(蕎麦の下になって見えないところだった場合は、あきらめることも必要です)

両側の両面テープで糸の端を固定すること。これがコツです。

最後までつないだら、端の板をつないで、見えなくなる側で結びます。

つないだ板の合計が20mmになる直前になったら、もう一方の端の板をつなぎます。

この板の外側から3mmのところと、真ん中に0.5mmのピンバイスで穴を開けておき、糸を通します。
そして、板の塗装していない側(作業しているときの上側)で結びます。

結んだ状態が下の写真です。
それぞれの板が少し色が違っていて、自然な感じが出ていると思いませんか。

プラ板も同様です。

前回プラ板で作った板も同様につなぎ合わせたのが下の写真です。

プラ板でも紙でも、ほぼ同じようにできました。

次回はせいろの部分です。
日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)でつくる松花堂弁当の箱とほぼ同じ作り方なのですのでその部分は省略します。
教室とは違う材料の紹介や、教室ではやらない表面の仕上げや塗装のコツをご紹介したいと思います。