ざるそば完成しました (くじら亭のミニチュアものづくり)
そばの生地や切り方、そば猪口まで結構長期にわたって書いてきたざるそばですが、
今回お箸やお盆を作成して完成させました。
お付き合いいただきありがとうございました。
少しでも、皆様のミニチュアライフの役に立っていれば嬉しいです。
しかし、お箸って単純ですが難しいですよね。
先に行くほど細くするのですが、きれいなラインを出すのが難しかったり、
しかも、二本がそろってないといけないし。
ということで、さっそくお箸を作っていきましょう。
目次
お箸の材料は、1mm厚の木材を使います。
お箸の材料は、ホームセンターで売っている1mm厚の木材です。
木目方向に3cmの長さに切り出して、カッティングマットに固定します。
そして、いつものスコヤを使って1mm幅に切り出します。
そして、木目に沿って、いつものスコヤを使って1mm強の幅に切り出します。
(写真は1.5mmぐらいあります)
私は、木やプラスチックの場合、ある程度大きめに切り出して、やすりで形を整えるようにしています。
なので、カッターで切り出すときにあんまりギリギリを狙うと、やすりで削るときに削り代がなくなってしまうので、少し大きめに切り出しています。
そして、削って形を作っていきます。
そして、削って形を作っていきます。
削りながら形を作っていくので、この切削作業を正確にやることがきれいな箸を作るコツです。
やり方ですが、削りやすいように木片に材料を固定します。
木片側に両面テープを貼って、箸の材料を2本並べて固定し、やすりに押されて動かない等に、端っこに0.5mmのプラバン(なんでも良いのですが)を貼り付けて押さえます。
2本並べるのは、2本を同時に削ることで2本の太さや形をそろえやすいからです。
そして出来上がりを意識して、先細りになるように削っていくのですが、その際、
1)1面を一気に削るのでななく、やすりを3~4回動かしたら、2本をそれぞれ90度回すようにして、ちょっとずつ削っていきます。
(写真の様に、1面の端っこにしるしをつけておくとよい)
2)時々、1本だけを回したり、2本を入れ替えたりします。
断面が正方形になっていない場合、同時に回し続けると、長い面・短い面どおしが切削対称面になってしまい断面が長方形のままなのですが、
どちらか1本だけを回すと、2本の間に段差ができるので、その段差を削ることで正方形に近づいていきます。
また、切削面が斜めになっている場合にも、2本を入れ替えることで、2本の間に段差ができるので、
修正することができます。
大体の形ができたら、600番程度の紙やすりで調整していきます。
大体の形ができたら、細部はじっくりと見ていきます。
微妙に太いところ、2本で太さが違うところ等、600番程度の紙やすりで調整していきます。
最後に黒塗りしました。
最後に黒塗りしました。
で、ここまで作ってざるそばと並べてみると、何かしっくりこないんですね。
ご飯(お米)を食べるならこの箸のイメージなんだけど、そばは単純にこの箸では食べにくそう、と思ってしまいました。
ということで、わりばしを作ってしまいました。
ということで、わりばしを作ってしまいました。
これも、1mm厚の木材から切り出してやすりで成型しています。
箸袋は、コピー用紙にインクジェットプリンターで印刷してみました。
インクジェットプリンターの印刷だけだと水に弱いので、
プラモデル用の缶スプレーの艶消しクリアを軽くスプレーしてあります。
お盆も1mm厚の木材を組み立てました。
お盆も1mm厚の木材を組み立てました。
縁の部分を平らにするのに、金属のやすりだと大きすぎて(長すぎて)削りにくいですよね。
こういう場合、私がよく使うのが、木製マドラーに紙やすりを両面テープで貼り付けたものです。
横から見て、少し厚みがある部分をこれで削って、全体の厚さを均等にしていきます。
透明ニスを塗って出来上がり。
出来上がったら、透明ニスを塗って出来上がりです。
そば猪口につゆを入れて完成
そば猪口につゆを入れて完成です。
つゆは、UVレジンを使用しています。
底のほうは透明レジンで上げ底して、最後数ミリだけ着色したレジンを使用しています。
このぐらい色を付けてしまうと、紫外線が下まで届かないので、
一度にたくさん入れると表面だけ固まって中が固まらず、押すとプヨプヨしてしまいます。
ですので、0.5mm程度で何回かに分けてUVライトを照射します。
これでざるそばは完成です!!
長い間お付き合いくださりありがとうございました。
次回は、私が応用クラスを受けているときに作った「食用菊」の作り方を公開する予定です。
そのあとはしばらくパンにこだわってみようかと思っています。
パン自体の作り方も考慮に入れたミニチュアづくりって感じなのですが、いかがでしょうか。
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