食用菊(お刺身のツマ)を作ってみました (くじら亭のミニチュアものづくり)

今回は、食用菊を作ってみました。
写真だと、完全に脇役にみえますが、今回はあくまで食用菊が主役です。ハマチやお皿は脇役です!

以前、日本ミニチュアフード協会の認定クラスを受講していた時に、
松花堂弁当の刺身の飾りが欲しかったので食用菊を作ってみました。
マグロの赤やサーモンのオレンジに対して、大葉の緑、大根の白に、黄色みを加えたかったからなんです。
その時、インスタグラムでも反応が良かったので、その作り方を公開します。

お刺身の色どりが増えるので、ぜひチャレンジしてみてください。

※ 当記事は、ミニチュアフードをご自分でお作りの方に、実際の作品の作る過程をネタに、ちょっとした(やや高度な)テクニックや道具・材料の紹介をしたいな、と思って書いています。基本的な道具や材料の使い方までは当記事ではお伝えできないので、ミニチュアフードを作ってみたい、作り方を知りたいと思っている方は、日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)を受講されることをお勧めします。

本物の食用菊はこんな感じです。

本物の食用菊の写真をフリー素材サイトからとってきました。

真ん中のあたりはちょっと短い花弁で、周りは長めの花弁ですね。

それでは、その食用菊を作り出します。

それでは、その食用菊を作り出します。

こういう、粘土では作れないぐらいの薄いものを作る場合、結構役立つのがトレーシングペーパーです。
今回は、トレーシングペーパーをオリジナル絵具のコーンイエローで着色しました。

トレーシングペーパーは、それ自体が透明なので絵具の選択にはちょっとしたコツがいります。

一般的なアクリル絵の具の黄色は透明なので、花弁が透けてしまいます。
花弁が透けている場合や、わざと透けて見せる場合には、それでもいいのですが、
食用菊の場合は、透けていませんよね。

その点、オリジナル絵具は不透明なので、そのままで使えるので便利です。

鉛筆で目印線を入れておきます。

花弁の長さは大体2mmぐらい、幅を0.5mmぐらいにしました。

まずは、色を塗ったトレーシングペーパーに目印をつけておきます。

最初に、5cmぐらいの長さで、鉛筆で直線を引きます。
そして、直線と平行に、2mm離れた線(この間が花弁になります)を引きます。写真では絵具を塗った側に引いてますが(写真に写るように)実際には絵具を塗っていない裏側に引いてください。絵具の上に鉛筆で書くと消しゴムできれいに消えないので。
次に、花弁と反対側に最初の線と1mm離れた線を引きます。この間が「がく」になります。

そして、その最初に引いた線で、写真の様に折り曲げておきます。

花弁の部分のみをカットしていきます。

花弁の部分のみを0.5mm幅でカットしていきます。

カットする部分(花弁。2mm幅の部分)をカッティングマットの表面に来るようにし、
がくの部分(巻き付ける部分。1mm幅の部分)をカッティングマットの横に折り込みます。
そして、マスキングテープで固定しておきます。

この状態でカッターで切っていくと、花弁の部分だけがカットできます。
花弁部分は、0.5mm幅で切っていきます。

スコヤは、定規に合わせて0.5mmずつずらしていくのですが、なかなか目測では均一に0.5mm幅に切ることは難しいです。

私が持っている金属定規は、0.5mmの目盛り線が少し溝になっています。
(ライオン製とコクヨ製の2つ持っていますが、どちらもメモリが少し溝になっています。両方普通に文具店で売っている金属定規です。)
私は、カッターを定規の溝にはめて、それを目印にスコヤの位置決めをしています。こうすると、結構正確に0.5mm幅で切り出せます。

切り出した結果です。

切り出した結果です。

写真ではわかりにくいのですが、0.5mm幅で花弁部分に切り込みが入っています。
この後、鉛筆の線を消しゴムで消そうとしたらきれいに消えなかったので、必ず裏側に薄く書くようにしてください。

つまようじの先を細く削って巻き付けていきます。

つまようじの先を細く削ったものに、切り取ったトレーシングペーパーに木工用ボンドを点けて巻き付けていきます。

トレーシングペーパーの厚み、つまようじの尖らせ具合等で食用菊の大きさが変わりますので、
どこまで巻くかは、巻き取っていきながら調整します。
私の作例では、巻き付けた長さは3cm弱でした。

また、最初5mm分ぐらいは、花弁の長さを半分の1mmにしています。

巻き終わったらこんな感じになります。

巻き終わったらこんな感じになります。

ピンセット等で、花弁の開き具合を一枚ずつ調整しておきます。

食用菊をお刺身に飾り付けました。

食用菊をお刺身に飾り付けました。

食用菊だけではちょっと寂しかったので、食用菊を飾るためのお刺身やお皿も作りました。
こちらのほうが大変でした。本末転倒ですね...(笑)

大根の細切りは、モデナに何も混ぜないで作っています。薄く延ばして、ざるそばの作り方で紹介した方法で切っています。

ハマチは、モデナにほんの少しだけタミヤのクリアオレンジを混ぜています。
大根と色合いが違う色になっているでしょ。
血合いの部分は、モデナにアクリル絵の具のクリムゾンレッドをまぜて、色合いを見ながら白と黄色を加えています。

ワサビは石粉粘土(ラドール)に松葉色のアクリル絵の具をまぜて、半乾きになったところをペンチや指で押しつぶしています。
そして、押しつぶされて粉々になったものを、水性ニスに混ぜて固めています。
最初はおろし器で粉末にしたのですが、粉が細かすぎました。
このやり方のほうがいい感じに仕上がるように思います。

お皿は石粉粘土(ラドール)で作っています。
それを、黒備前金茶吹風に、以前ご紹介したドライブラシという方法で塗っています。

今回の記事はいかがでしたか。

こんな内容ですが、少しでも皆様のミニチュアライフの役に立っていれば嬉しいです。