ブレッドナイフ(パン切包丁)を、ちょっとこだわって作ってみました。Vol.3 (くじら亭のミニチュアものづくり)

前々回から始まったブレッドナイフ(パン切包丁)の作り方、今回もこりずに続けています。

前回は、アルミ板の仕上げと磨き上げを行いましたので、今回からは持ち手の部分を作っていきます。

※ 当記事は、ミニチュアフードをご自分でお作りの方に、実際の作品の作る過程をネタに、ちょっとした(やや高度な)テクニックや道具・材料の紹介をしたいな、と思って書いています。基本的な道具や材料の使い方までは当記事ではお伝えできないので、ミニチュアフードを作ってみたい、作り方を知りたいと思っている方は、日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)を受講されることをお勧めします。

Google 検索してみました。

ミニチュア制作に関する記事をこうやって書いているのですが、
どの位役に立っているのか不安になることが多いです。

で、役に立っているかどうかはわからないのですが、
Google検索でどのぐらいの位置に出るのか調べてみました。で、びっくり。

「ミニチュアフード ブレッドナイフ」で検索すると、下の写真の様に一番上に来ています。
ミニチュアフードのブレッドナイフの記事が少ないからなのか、
記事が読まれているからなのか、そもそも、ミニコレのサイトのパワーなのか、
詳細は分からないのですが、なんとなくうれしくなってきます。

ざるそばやベーコンエピのように、ニッチなものでは上位に表示されますね。

でも、「ミニチュアフード クロワッサン」とやると、1ページ目には影も形もないので、
まだまだだなぁ、と。 
ということで、もうひと頑張りします!!

持ち手は、プラ板を使います。

閑話休題。作り方に入っていきます。

持ち手は、プラ板を使います。

最初、木でも作ってみたのですが、
細かい細工をするときに強めに持つとすぐに傷がつくので諦めました。

持ち手の厚さなのですが、0.5mmのプラ板では少し薄いけど、
1mmのプラ板では厚すぎな感じです。
1mmのプラ板を削るのも大変なので、
0.5mmのプラ板+0.3mmのプラ板で作ることにします。

まずは0.5mmのプラ板をアルミ板に接着します。
接着は瞬間強力接着剤を使用します。

瞬間協力接着剤で金属面とプラスチック面を接着する際、
隙間ができると弱くなるので、
ピッタリ場所を合わせて、一気に接着する様にします。
そのため、接着する面を平行にするのですが、
持ち手の部分に接着するプラ板以外に、
アルミ板の刃の部分の下にも0.5mmのプラ板を敷いています。

そして、接着する持ち手の形に鉛筆でなぞります。

瞬間強力接着剤で、アルミ板とプラ板をぴったり合わせます。

鉛筆で引いた形の中に、瞬間強力接着剤をむらなく塗って、
ぴったりアルミ板を合わせます。

この、ぴったり合わせるのって難しいんですが、
実はうまい方法があります。
(この面の写真を撮り忘れたので、この後、反対側の面で紹介します)

取っ手の余分なプラ板を切り取ります。

取っ手の余分なプラ板を切り取りました。

この時、アルミ板が曲がらない様に、
0.5mmのプラ板を細く切ったものを、刃の部分にマスキングテープで巻つけています。

そして反対側も接着していきます。

表側、裏側ともに、同じやり方をしています。

手順としては、

アルミ板とプラ板の位置を調整する。
→鉛筆で型を取る
→アルミ板を持ち上げる
→鉛筆の型の中に瞬間強力接着剤を塗る
→アルミ板を鉛筆の型にぴったり合わせる

なのですが、
持ち上げたアルミ板を、ぴったり同じ位置に降ろすのって実は大変です。
少しずれたので修正しようとしても、その前に固まったりしたら惨事になります。

ということで、私はどのようにやっているかというと、
刃の下になっている方のプラ板の下辺を養生テープで留めておいて、
ここをはがさずに持ち上げて、そのまま降ろしています。

なかなか、アイデアでしょ。

低粘度の瞬間強力接着剤を使うと、持ち上げずに接着できます。

瞬間強力接着剤の中には、低粘度のものがあります。

これを使うと、アルミ板を持ち上げずに、
プラ板の上に、アルミ板を置いた状態で、
隙間に流し込んで接着することができます。

サラサラ過ぎるので、普段は使いにくいのですが、
固定しておいて流し込んで接着できるというのは、
微妙な位置合わせをしたい場合には非常に有効です。

今回、接着が終わってから思い出しました。

0.3mmのプラ板を追加します。

持ち手に厚みを増やすために、0.3mmのプラ板を追加します。

プラ板同士の接着には流し込みタイプの接着剤を使いました。
流し込みタイプは接着した部分に不要な接着剤の成分が残らないので、
良いですね。

仕上げ前の取っ手の部分です。

仕上げ前の取っ手の部分です。

紙やすりで削って仕上げました。

紙やすりで削って仕上げたのが下の写真です。
両側を削って砲弾型になるように削っています。

ということで、今回は、金属板とプラ板の接着がメインでした。

次回は、これに色を塗って、最初の写真の様に、
持ち手らしく見せる方法をご紹介します。

TOPの写真に有る、
持ち手の金属と木の部分を固定する金具(小さな銀色の丸)の
表現も説明する予定ですので、お楽しみにしてください。

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