イチゴのケーキを、ちょっとこだわって作ってみました。Vol.4 (くじら亭のミニチュアものづくり)

くじら亭です。こんにちは。
今回も、拙文を読んでいただきありがとうございます。

前回は、展示会用の展示台の制作記事を掲載したため、イチゴのケーキは1回スキップいたしました。
今回がイチゴのケーキの最終回です。今回は、ホイップクリームを絞っていきたいと思います。

※ 当記事は、ミニチュアフードをご自分でお作りの方に、実際の作品の作る過程をネタに、ちょっとした(やや高度な)テクニックや道具・材料の紹介をしたいな、と思って書いています。基本的な道具や材料の使い方までは当記事ではお伝えできないので、ミニチュアフードを作ってみたい、作り方を知りたいと思っている方は、日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)を受講されることをお勧めします。

3mm程度の星形絞り口金を作っていきます。

TOPの写真のイチゴケーキ、手前の小ぶりなものが1.5cm、後ろの物で2.0cm程度です。
ちなみに一円玉の直径は2.0cmです。皆さんが思われているより小ぶりだと思います。

この大きさのケーキに写真の様なホイップをしようと思うと、3mmぐらいの星形絞り口金が要るのですが、
市販されている口金だと、小さくてもアイシング用で星形の5切りの4mmぐらいになってしまいます。
3mm位で8切りというのは売っていなさそうなので、自分で作ってしまいました。

まずは、タミヤ社のプラ材1mm丸棒をプラ板の上に立てます。
そのままだと弱いので、3mmと5mmの透明プラパイプで下を補強しています。
3mmの透明プラパイプの内径が2mmなので、隙間にエポキシパテを押し込んでいます。

0.3mm厚のプラ板で回りを覆います。

0.3mm厚のプラ板を1mm幅に切って、1mmの丸プラ棒の回りに接着します。
これが星形口金8切りの切れ目になります。

ブルーミックスで型全体を覆います。

そして、ブルーミックスで型全体を覆います。

最終的にこれが口金になるので、絞り袋が止まるように、下の方を太めにしておきます。

ブルーミックスから型を抜いて、上部をカットするとこんな感じです。

ブルーミックスから型を抜いて、上部をカットするとこんな感じです。

結構きれいに8切りなっていますよね。この切れ目の直径(星形の穴の直径)が3mm程度です。
ここからホイップクリームを絞り出します。

クリームが広がるように、角をとっておきます。

クリームが広がるように、下の写真の様に、角をとっておきます。

これをしないと、クリームの太さを変えるのがうまくいかなくなります。

練習します。

絞り袋を付けて、ひたすらきれいに絞れるように練習します。
写真は特訓の一部ですが、普段ケーキ作りをしないので、なかなかきれいに絞れないです.....

出来上がりの写真です。

出来上がりが下の写真です。

特訓の甲斐があったのか無かったのか判りませんが、どうにかお見せできるものが完成しました。

これでイチゴケーキは完成です!

今回使ったホイップクリームです。

今回は、パジコ社のクリーミーホイップを使いました。

最初、タミヤ社のホイップの達人を使ってみたのですが、今回の様に小さい絞り口を使った場合、
絞り出したときは良いのですが、固まるまでの間に角が取れてしまい、全体に丸っこくなってしまいました。
タミヤ社のものは、成分がアクリル塗料となっていたので、それが原因の様にも思います。

で、組成が違うパジコ社のクリーミーホイップを使ってみました。
成分的には軽量粘土に近いように思います。
こちらも、少し角が丸まってしまうのですが、ホイップの達人より遥かにましだったので、今回の記事はこの製品を使ってます。

これ以外にも、ホイップクリームに使える材料を使っている方も多いと思います。
(日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)で使用するのも違う素材です。
そちらの方が絞り出してからの変形が少ないのですが、
今回はケーキの本体と素材感をそろえたかったので使用しませんでした。)
そのような素材の中には、ブルーミックスとくっついてしまうものもありますので、事前に確認をお願いしますね。

絞り口といえば、こんなものも使えます。

細い絞り口を作るのに、毎度型を取ってブルーミックスというのは大変ですよね。

もう少し簡単にできる小さな絞り口というのも紹介しておきます。
これは、瞬間強力接着剤用のノズルなのですが、これもクリーム等を細く絞り出すのに使えます。

前回作ったシナモンロールのアイシングはこのノズルを使っています。

前回作ったシナモンロールのアイシングはこのノズルを使っています。

アイシングは、タミヤ社のアイシングの達人 (ホワイトシュガーコート) を使っているのですが、
このノズルが、アイシングの達人のボトルの先にちょうどはまります。

このノズルを適当なところで切って、シナモンロールのアイシングを作っています。

次回からは、ハロウィンです。

次回から、ハロウィンのジャックオランタンを作っていきたいと思います。

写真は、大阪のKinjiro 先生の趣味クラスで私が作った作品です。
基本はKinjiro先生のクラスの題材なのですが、勝手に後ろの木と光るジャックオランタンを追加してしまいました。
今思えば、Kinjiro先生の素敵な世界をぶち壊していたかもしれません。すいません。

今回はこれをバージョンアップして、光るジャックオランタン(「木」も)の作り方を記事にします。
ハロウィンってちょっと早いのでは?と思われるかもしれませんが、
私が8月9月で記事を書かないと、それを参考につくられる方(居られたらですが)が
今年のハロウィンに間に合わないので。

顔も、4つそれぞれ別の顔にしています。

以前作ったものは、4つとも同じ顔だったのですが、今回は4つそれぞれ別の顔にする予定です。

目や口の部分は、けば立ったり、波打ったりしやすいのですが、
これをシャープに仕上げる方法も、解説しています。

ちゃんとロウソクの明かりの様に点灯させています。

ネタバレですが、ジャックオランタンの中に、100均で売っているLEDキャンドルライトのLEDを外して詰め込みます。

LED自体に、ろうそくの様に点滅する回路が組み込まれているので、回路を追加しなくてよいので便利です。
かぼちゃの中に組み込むには明るすぎるのと、光の直進性が強すぎるので、
そのあたりも調整します。

ということで、次回からのジャックオランタンお楽しみに!!!

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