パンを、ちょっとこだわって作ってみました。Vol.14 展示用の台 (くじら亭のミニチュアものづくり)
くじら亭です。こんにちは。
今回も、拙文を読んでいただきありがとうございます。
今回は、予告どおり、パンの展示台の制作過程を説明します。
なぜ、展示台?と思われる方もおられるかと思いますが、
これは、もうすぐ神戸の教室の展示会が有るので、私もミニコレで制作したパンの展示台を作成して参加するためです。
せっかく作った物の中には、皆さんの参考になることも有るかなと思いましたので、取り上げさせてもらいました。
※ 当記事は、ミニチュアフードをご自分でお作りの方に、実際の作品の作る過程をネタに、ちょっとした(やや高度な)テクニックや道具・材料の紹介をしたいな、と思って書いています。基本的な道具や材料の使い方までは当記事ではお伝えできないので、ミニチュアフードを作ってみたい、作り方を知りたいと思っている方は、日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)を受講されることをお勧めします。
目次
- 展示台のベースはかまぼこ板を使ってます。
- パンの下のすのこに取り掛かります。
- 接着部分が固まったら端っこを揃えます。
- 商品札はこんな原料で作りました。
- 商品札の出来上がり写真です。
- 棚は2段にしてみました。
- バゲットスタンドを木で作ってみました。
- ベーコンエピの陳列台も作りました。
- パンかごです。これは市販の型と石粉粘土(ラドール)で作っています。
- 作ったものを全部並べたらちょっと足りない。
- メロンパンとシナモンロールを追加しました。
- 色目を足すためにデニッシュパンも追加しました。
- 全部を並べてみたらいい感じになりました。
- 展示品って梱包が大事です。
- 今回は、段ボールで箱に固定しました。
- 展示会の情報です。
展示台のベースはかまぼこ板を使ってます。
展示台のベースはかまぼこ板を使ってます。
よく乾燥させた後で、紙やすりで表面を整えています。
かまぼこ板ぐらいの大きさがちょうどいいですね。
パンの下のすのこに取り掛かります。
パンの下のすのこに取り掛かります。
1mm厚の木材の上に、2mm角の木材を3cm+αで切り出したものを並べていきます。
等間隔に並べないとかっこ悪くなってしまうので、下の写真の様に、2mm角の木材を間に挟んで接着していきます。
この時に端っこをそろえようとすると、一本ずつ端っこの面をきれいにしておかなければなりません。
それより、端っこをそろえるのと、面をそろえるのは一挙にやった方が簡単なので、
この段階では、ある程度揃えるだけにしておきます。
接着部分が固まったら端っこを揃えます。
接着部分が固まったら端っこを揃えます。
定規+カッターで長さをそろえた後で、木端の部分にウレタンニスを塗って、けば立つのを抑えます。
そして、木工用のやすりでまとめて削ってきれいにしていきます。
商品札はこんな原料で作りました。
商品札はこんな原料で作りました。
1)PCから印刷できるテプラ
2)0.3mm厚の真鍮の板
です。
1)に関しては、黒地に白文字にしたかったので、テプラの「白地に黒」を反転印刷させて作りました。
紙にプリンターで印刷すると、黒字に白文字だと細かい部分がつぶれることが多いのですが、(レーザープリンターだと大丈夫かも...)
テプラだと結構はっきり印刷できますね。
2)に関しては、手元に真鍮の板が有ったので使ったのですが、台所で使う薄めのアルミ板
(揚げ物のはね防止や、レンジの下の焼け防止に使う)でも構いません。
真鍮の板を小さく切り出して、平やっとこで曲げて、それにテプラを貼っています。
商品札の出来上がり写真です。
商品札の出来上がり写真です。
前から見ると、左の粒あんのような感じになります。
右のこしあんの札は、後ろが見えるようにひっくり返しています。
テプラは金属でもひっつくので、簡単に作れて便利です。
棚は2段にしてみました。
棚は2段にしてみました。
今まで作ったものをかまぼこ板の上にのせて、後ろに棚を作ってみました。
後ろの棚は、2mm厚の板を適当に組み合わせています。
バゲットスタンドを木で作ってみました。
バゲットスタンドを木で作ってみました。
1mm厚の木材を組み合わせています。
正面と背面には、クラフト用のリボンを貼り付けています。
ベーコンエピの陳列台も作りました。
ベーコンエピの陳列台も作りました。
最初、ベーコンエピも「すのこ」の上に置こうと思っていたのですが、立体感を出したかったので、後ろを高めにした台を作ってみました。
パンかごです。これは市販の型と石粉粘土(ラドール)で作っています。
パンかごです。
これは市販の型と石粉粘土(ラドール)で作っています。
着色するときに、まず、全体にふんわり焼き色とパンの生地色を半々に混ぜたものを筆で全体を塗って、
その後、パンの生地色をスポンジに付けてポンポンしています。
こうすると、凸の部分だけ色が薄くなって、立体感がでます。
作ったものを全部並べたらちょっと足りない。
作ったものを全部並べたらちょっと足りないですね。
(最初から分かっていたのですが..)
ですので、少しパンを作り足しました。
メロンパンとシナモンロールを追加しました。
メロンパンとシナモンロールを追加しました。
メロンパンはサクッとした感じを出すために、タミヤ社のデコレーションシリーズの、「トッピングの達人(粉砂糖)」を最後に塗っています。
シナモンロールのアイシングも、タミヤ社の「アイシングの達人 (ホワイトシュガーコート)」を使っています。
色目を足すためにデニッシュパンも追加しました。
パンの展示台なので、どうしても全体が黄土色系になってしまいます。
ですので、色目を足すためにデニッシュパンも追加しました。
ブルーベリーとイチゴを作ってみました。
全部を並べてみたらいい感じになりました。
全部を並べてみたらいい感じになりました。
これを展示会にもっていきたいと思います。
で、持っていくには梱包しないといけませんね。
展示品って梱包が大事です。
展示品って梱包が大事です。
というのも、輸送するときに、手持ち・宅配いずれにせよ、破損する可能性があります。
理由として多いのが、箱の中で作品が動くことで、作品が箱にぶつかって壊れることです。
後、接着が弱くて、振動ではがれてしまうというのも多々発生しますが。
箱の中で動かない様にする方法としては、
-エアキャップ等を隙間に詰める。
-箱の底に両面テープやマスキングテープで固定する。
-段ボールや発泡スチロールで動かない様にする。
等が有りますね。
アクセサリーの様に軽い作品はエアキャップ等で良いのですが、ある程度重さのあるものだと、エアキャップだけでは動いてしまいます。
作品の重さや繊細さによって使い分ける必要があります。
例えば、以前私が作ったキッチンカー風表彰状立ての場合は、下の写真の様に発泡スチロールで押さえ用の部品を作って、がっちりと固定しました。
キッチンカー自体に重量があるのと、「日除け」の部分が出っ張っていて、しかも接着部分が狭くて弱いので、そこを動かない様にしているからです。東京-大阪を宅配便で1往復しましたが、全然問題なしでした。
今回は、段ボールで箱に固定しました。
今回の作品は、そんなに重くないのと弱い部分がないので、下の写真の様に、段ボールで押さえを作って固定しました。
左右も上下も押さえることができています。簡単に作れてしっかり固定することができました。
左側の押さえに、途中で切れ目を入れて、下半分を折り込んでいるので、きっちりと固定できているんです。
展示会の情報です。
展示会情報も掲載しますので、よろしければいらしてくださいませ。
神戸新聞文化センター3会場合同作品展
開催期間:2022年7月13日(水)~7月17日(日)10:30~17:00最終日は15:00まで
場所:「原田の森ギャラリー」本館2階大展示室
神戸市灘区原田通3-8-30
今回はここまでです。
次回は、途中になっていたイチゴケーキを仕上げてしまいたいと思います。
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