そば猪口もちょっとこだわって作ってみました Vol.1(くじら亭のミニチュアものづくり)

前回までで、ざるそば本体を完成させましたが、これだけではたりませんよね。

ざるそばとして完成させるには、そば猪口やそば徳利等を作らねばなりませんね。出汁も作らねば!
(てんぷらは日本ミニチュアフード協会の教室で作るので、記事は必要ないですよね。)

ということで、今回からは、そば関連の食器を作っていきます。
まずはそば猪口を作っていこうと思います。そば猪口って、陶器やABS樹脂製が多いですよね。
それ以外にも、木製やガラス製など色々あります。

この記事では、陶器を粘土で、ABS樹脂製は薄く作りたいので塩ビ板のヒートプレスで作る予定にしています。
今回は、粘土、ヒートプレスに共通する、型(成型用具)を作っていきます。

まずは簡単な設計図を作ります。

そば猪口ですが、いろんな作り方を試してみましたが、
-そば猪口の内側の型を作って、それに粘土を被せる
-そば猪口の内側・外側の型を作って、ヒートプレスする
の2種類のやり方が、作りやすさと出来上がりのバランスが良いように思います。

(これ以外にも、プラ板を曲げたり、外側の型を作って後から内部を削ったりしましたが、難しかったり、思った形にならずでした。)

まずは、この2種類の作り方に共通する、「内側の型」の設計図(というほど大層ではないのですが)を書きました。それが下の図です。
水色が、作りたいそば猪口の断面図。黄色がその型の断面図です。

また、型の材質については、
-熱した塩ビ版を押し付けたりするので、熱に強く強度が有ること、
-粘土を巻き付けて乾燥させるので、粘土離れの良いもの、
ということで、ブルーミックス(シリコン型)で作成しました。

まずは、この黄色の形の原型を作ります。

ちなみに展開図も作っておきます。

黄色い部分の斜めになっている部分を展開すると、下のような図になります。
次回以降で口の部分を切るときの目印をつける、等に使うので、覚えておいてください。

実際には、粘土の厚みが加わるので、誤差が出てしまいますが、
大体のサイズを把握しておいて現物合わせをすることで調整していきます。

まずは原型ということで、木を削っていきます。

まずは原型ということで、木を削っていきます。
10mmの太さの木の丸棒を削っていきます。
何も目印無しで削ると、中心が曲がったりしてしまうので、マスキングテープで削るときの目印をつけていきます。

最初の設計図の様に、木端の部分を直径7mmの円に削るので、その部分にポンチで抜いた、直径7mmのマスキングテープを貼り付けます。
そして、太さが10mmになる地点(木端から12mmのところ)にマスキングテープを巻き付けます。

この2つのマスキングテープを目印に、やすりで削っていきます。

削りあがりはこんな感じです。

大まかに、鉄製のやすりで削り出して、最後に紙やすりで表面を仕上げています。
マスキングテープぎりぎりまで削ります。

このとき、削った面を横から見ると、丸くなりがちなので、
意識してまっすぐ削ってくださいね。

まずは「おゆまる」に形を映します

原型ができたらこれをブルーミックスの型にするのですが、
ブルーミックスの方を作るための型(ややこしい!!)を「おゆまる」で型取りします。
おゆまるは、お湯でやわらかくなり、冷えると固まるプラスチック粘土です。

おゆまるではなく、ブルーミックス等のシリコンモールドで型取りをする方法もあるのですが、
その型から最終の型をシリコンモールで作る際、シリコン同志がくっつかないようにするのが大変なので、
今回はブルーミックスとくっつかないおゆまるを使いました。

こういう単純な形だと、おゆまるでも正確な型が取れます。

作成したおゆまる型をつかってブルーミックス製の成型用具を作ります。

おゆまるが冷えたら、原型の木を抜き取り、ブルーミックスを中に詰めます。

隙間ができないように、意識して隅っこに押し込んでください。
この際、直径3mm程度の(先をささくれ立たせた)木を差し込んでおくと、固まった時に持ち手になって便利です。

木の先端をささくれ立たせておくと、軽く引っ張った程度では抜けなくなるので便利です。

出来上がったのが、下の写真の成型用具です。

出来上がったのが、下の写真の成型用具です。

今回は、ここまでです。
次回以降で、まずは粘土を巻き付けてそば猪口を作っていきます。

表題の写真の「そば猪口の完成品」は粘土で作った物です。(模様は、十草という伝統的な柄だそうです)

粘土を巻き付ける場合、乾燥に時間がかかるので、この成型用具をいくつか作っておくことをお勧めします。