そば猪口もちょっとこだわって作ってみました Vol.2(くじら亭のミニチュアものづくり)

前回そば猪口の「型」を作りましたが、今回はその型を使って粘土を成型していきます。

今回は、陶器の感じを出すために、石粉粘土(パジコ社さんのラドール)を使っています。
「型」の周りに薄く伸ばした粘土を貼り付けて、乾燥後にやすりで形を整えていきます。

今回のそば猪口をはじめ、湯飲み、茶碗等、断面が丸くて深みのある食器を粘土で作る場合には
共通で使えるテクニックですので、覚えておいて損は無いかと思います。

石粉粘土を薄く延ばして、サークルカッターで切り抜きます。

石粉粘土を0.5mm~0.7mm程度に延ばしていきます。
延ばし方は、以前バウムクーヘンの作り方で紹介したやり方です。

結構薄く削り込みますので、粘土はよく練って均質にしておいてください。

前回、展開図を紹介したかと思いますが、粘土の厚みがあるのでそれより少し大きめに切り抜いていきます。
今回私は、サークルカッターを使って、内側が半径28mm、外側が半径40mmの切れ目を入れて、カッターで角度45度の弧を切り抜きました。
(粘土の厚さを少なめに見てしまい、少し付け足す必要がありました。次の写真で説明します。)
50度ぐらいにして、あとで余分を切り取ったほうが良かったかも。

あと、底の部分として、直径7mm,8mmのポンチで円形の粘土を2種類切り出しました。

そして、ブルーミックスで作った型に貼り付けていきます。

そして、ブルーミックスで作った型に貼り付けていきます。

まず、型の丸い部分(先っちょ)に7mmのポンチで切り出した円形の粘土を置き、その周りに扇の形に切り出した粘土を巻き付けていきます。
この時、7mmの円形の粘土の縁に水をつけて、扇の形の粘土との間を馴らしていくときれいに仕上がります。

写真は、扇型の粘土を45度ちょうどで切り取って巻き付けたところ、扇の形の粘土の長さが足りず、少し付け足しました。
扇の形の粘土は、粘土の厚みがあるので、少し長めに切り出して、巻き付けながら調整するほうが手間が少なく仕上がりますね。
(失敗から学ぶ....)

そして、指先に少量の水をつけ、境目を馴らしておきます。

境目を綺麗に馴らし終えたのが下の写真です。

境目を綺麗に馴らし終えたのが下の写真です。

粘土の継ぎ目は念入りに馴らしてください。
特に、猪口の内側に溝ができていたりすると、修復が大変ですので、ブルーミックスの「型」と粘土が密着するようにしておきましょう。

底を少し厚めにしておきます。

経験則なのですが、そば猪口の底の部分は側面よりも厚くしておくほうがうまくいきます。
底は、全体を水平にするために削ったりするので、側面より多めに削り込んでしまうからです。
ですので、厚くしておかないとやすりで削ったりしているときに、底が抜けてしまうことが有ります。

そこで、最初の底の部分より少し大きめ(今回は直径8mm)の円形に切り出した粘土を
もう一枚底に貼り付けて、成型しておきます。
この時、貼り合わす両面に少し水をつけておいて、良くなじませると、後ではがれたりしにくくなります。

下の写真は、貼り合わせた粘土を馴らし終えたところです。

縁の余分な部分をまっすぐ切り落とすための準備をします。

前回お見せした展開図を基に、縁の部分をまっすぐ切り抜くための目印をつけていきます。

写真は、コピー用紙を切り抜いたもので、前回の展開図より少し多めの
内側が半径26mm、外側が半径36mm(底の部分の厚み分、大きめにしました)の扇型で、
少し角度を広めに切り取っています。

今回だけ、写真に撮った時に分かりやすいように、ラインマーカーで着色しています。

扇型の紙をぴったりに巻き付けて、縁の部分の目印を付けます。

扇型の紙をぴったりに巻き付けて、縁の部分の目印を付けます。

紙は長めなので、ぴったり巻き付けて、合わせ目を少し重ねてマスキングテープで止めてあります。

そして、縁の部分に沿って鉛筆で印をつけます。

印に沿って切り取ります。

印に沿って切り取るのですが、粘土が薄くてもろいので、最初から鉛筆のところに切れ目を入れると、
思いがけないところが裂けてしまったり、欠けてしまったりします。

ですので、下の写真の様な削りカスができるように、
端っこのほうから、ちょっとずつ削ぎ取るようにしてください。

それでもカッターで削ぎ取ると、どうしても小さな裂けめ・欠けが出るので、
カッターで削ぐのは鉛筆の印のちょっと手前で止めて、最後は、400番程度の紙やすりや
スポンジペーパーで削ると写真のようにきれいに削れます。

結構、縁の部分は均等にできていると思いませんか。
縁の部分の厚みがそろっていると、リアルに見えますよね。

色々な作り方を試したのですが、このやり方が一番薄く均等にできると思っています。

次回は、全体を磨いて完成させていきます。
特に、縁の部分をきれいに仕上げていきたいと思います。