ジャックオランタンを作ってみました。Vol.5 (くじら亭のミニチュアものづくり)
くじら亭です。こんにちは。
今回も、拙文を読んでいただきありがとうございます。
今回は、「叫ぶ木」を完成させたいと思います。
結局ハロウィンには間に合いませんでした。(涙)
まぁ、来年のハロウィンに向けてもうしばらくお付き合いください。
※ 当記事は、ミニチュアフードをご自分でお作りの方に、実際の作品の作る過程をネタに、ちょっとした(やや高度な)テクニックや道具・材料の紹介をしたいな、と思って書いています。基本的な道具や材料の使い方までは当記事ではお伝えできないので、ミニチュアフードを作ってみたい、作り方を知りたいと思っている方は、日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)を受講されることをお勧めします。
目次
- 赤と黒のリード線の先端を各色ごとにまとめて、の余った部分をエポキシパテで幹の中に埋め込みました。
- 電池ボックスとの間の配線を作りました。
- 延長ケーブルと極細リード線の接続部分の銅線をカバーする、収縮チューブを用意しました。
- リード線と、延長ケーブルの先端をまとめて半田付けしました。
- 収縮チューブで接続部分をカバーしました。
- 電池ボックスを接続しました。
- ちゃんと点灯することを確認しました!
- ジャックオランタンをアルミホイルでカバーしました。
- 枝の部分は、粘土で肉付けしました。
- 小枝も粘土で追加しました。
- ジャックオランタンのツルの部分も追加しました。
- 木全体を色付けしました。
- ジャックオランタンのツルの部分を塗って完成です。
赤と黒のリード線の先端を各色ごとにまとめて、の余った部分をエポキシパテで幹の中に埋め込みました。
前回配線した赤と黒のリード線の先端を各色ごとにまとめて、余った部分をエポキシパテで幹の中に埋め込みました。
エポキシパテと粘土の使い分けですが、
少し力が掛かるのでしっかり固定したい部分にはエポキシパテを、
そんなに力の掛からない部分には粘土を使っています。
ここでは、リード線の束をしっかり押さえたいのでエポキシパテを使用しました。
電池ボックスとの間の配線を作りました。
電池ボックスとの間の配線を作りました。
ここで使用するのが、LED用延長ケーブルという、LED用のリード線を、端子で接続して延ばすものです。
家庭で使うテーブルタップの電池用ですね。
これを半分に切って、一方を「叫ぶ木」に接続、片一方を電池ボックスに接続すると、
接続用の端子の部分で取り外しができる様になります。
前に説明していた、木の後ろの穴は、このように延長ケーブルが背面から出る様に斜めに開けてあります。
延長ケーブルと極細リード線の接続部分の銅線をカバーする、収縮チューブを用意しました。
延長ケーブルと極細リード線を接続した際に、中の銅線がむき出しにならないように、収縮チューブというのを使用します。
銅線をこのチューブの中に通してチューブを熱したら、チューブが縮んでしっかりと銅線をカバーしてくれるものです。
リード線と、延長ケーブルの先端をまとめて半田付けしました。
延長ケーブルを「叫ぶ木」の後ろから出して、リード線と、延長ケーブルの先端をまとめて半田付けしました。
この時、リード線と延長ケーブルをまとめる前に、収縮チューブを延長ケーブルに通しておきます。
収縮チューブは後から通すことができないので、気を付けて下さい。
下の写真で、延長ケーブルに収縮チューブが通っているのが判りますでしょうか。
収縮チューブで接続部分をカバーしました。
収縮チューブを動かして接続部分をカバーしました。
そして、熱をかけて収縮チューブを収縮させます。
収縮チューブへの熱のかけ方ですが、ライターの様に炎が出るものは、ほかの部分に引火したりするので、やめた方が良いです。
私は、半田ごてを温めておいて、半田ごてで収縮チューブを軽くなぞっています。
半田こての熱で充分収縮します。
電池ボックスを接続しました。
電池ボックスに、延長ケーブルの反対側を取り付けて、接続端子同士を連結しました。
こうしておくと、電池ボックスを簡単に外すことができるので、何かと便利です。
あと、延長ケーブルとリード線の接続部分も、エポキシパテで埋めておきました。
ちゃんと点灯することを確認しました!
電池ボックスを取り付けたタイミングで(エポキシパテで連結部分を埋める前に!)ジャックオランタン、叫ぶ木両方のLEDが点灯することを確認しました。
実は、最初はボタン電池でやっていたのですが、その時は接続しても点灯しませんでした。
写真の乾電池の電池ボックスに変えたら点灯したので、ボタン電池では、LEDを5つ同時に点灯するにはパワー不足の様ですので、ご注意ください。
LEDも結構電力を使うみたいですね。
これで電気配線はすべて終了です。
ここから、「叫ぶ木」を仕上げていきます。
ジャックオランタンをアルミホイルでカバーしました。
ジャックオランタンを、汚れない様にアルミホイルでカバーしました。
こうしたマスキングはマスキングテープを使ったり、紙を貼ったり色々やり方は有るのですが、
今回のジャックオランタンの様に立体的なものをカバーする場合には、アルミホイルでくるんでしまうのが楽です。
合わせ目部分をマスキングテープでふさいでしまいます。
これで塗料や粘土からジャックオランタンを守れます。
枝の部分は、粘土で肉付けしました。
枝の部分は、粘土で肉付けしました。
粘土は、「叫ぶ木」の顔と同じ、石粉粘土と樹脂粘土のブレンドを使用しています。
そんなに力が掛からないので、粘土で充分です。
小枝も粘土で追加しました。
前の写真の状態だと枝と枝の間隔が開いていて、ちょっと寂しいので、小枝を粘土で作成して追加しました。
ジャックオランタンのツルの部分も追加しました。
ジャックオランタンのツルの、枝に絡まっている部分を粘土で追加しました。
木全体を色付けしました。
木全体を色付けしました。
よく見ていただくとわかるのですが、自然な感じを出すために色数を多く使っています。
全体をこげ茶色の絵具で塗った後、へこみ部分に濃いこげ茶を薄めた絵具を流し込んだり、凸部分を茶色でドライブラシをしています。
そして、すごく薄めた緑を全体的にランダムに塗っています。
こうすると、苔むした古木の感じが出ます。
ジャックオランタンのツルの部分を塗って完成です。
ジャックオランタンのツルの部分を塗って完成です。
結局ジャックオランタンはハロウィンに間に合いませんでした。
TOPの写真を見ていただいても判るのですが、ロリポップだけではちょっと寂しいので、
間に合わなかったついでにもう少しだけ工作しようと思っています。
ということで、次回からは「お菓子の箱」の作り方を説明したいと思いっています。
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