バウムクーヘンを作ってみました Vol.4(くじら亭のミニチュアものづくり)

ミニチュアコレクションのサイトが立ち上がって、最初に書いたのがバウムクーヘンの作り方でした。
あれから約2年半ぐらい経つんですね。つい最近の様な気がするのですが。

今回「ざる蕎麦」同様、訳有ってバウムクーヘンを再度作り出しています。そのため、当時の記事を読み返しています。

すると、当時の作り方ではちょっと難しいな、と感じた部分。前回は真夏に作ったのですが、その時は出なかった不具合が今回(真冬)出てきたりしました。
そのため、過去の記事と少し違う作り方をしました。

今回から数回にわたり、そのあたりを以前の「バウムクーヘン」改訂版として書いていきたいと思います。
また、今回は、写真に写っているフォークも作っています。その作り方は、相当難しいのですが折角ですので共有したいと思います。

※ 当記事は、ミニチュアフードをご自分でお作りの方に、実際の作品の作る過程をネタに、ちょっとした(やや高度な)テクニックや道具・材料の紹介をしたいな、と思って書いています。基本的な道具や材料の使い方までは当記事ではお伝えできないので、ミニチュアフードを作ってみたい、作り方を知りたいと思っている方は、日本ミニチュアフード協会認定コース(基礎・応用)を受講されることをお勧めします。 バウムクーヘンの続きです。

真冬ならではの不具合です。

まずは以前と全く同じ作り方をした結果発見できた、真冬ならではの不具合です。

写真を見ていただくとわかるのですが、生地の部分がところどころ黒ずんでしまっています。
半乾きの生地を巻いた後、焼き色を付けているのですが、その焼き色が染み込んで黒ずんでしまっていまるようです。

以前作った時は真夏だったので、生地を一回巻いた後、少し放置すると乾いていたのですが、真冬だとあまり乾かず、焼き色の絵具がその乾いていない絵具にしみこんでしまったようです。特に、一周巻いた合わせ目部分に、最後に水で溶いた粘土を追加したりするので、余計に染み込みやすくなったようです。

あと、今回やってみて、伸ばしたての粘土を均等に巻くのって意外と難しいなぁ、というのも感じました。
特に、一周巻いた合わせ目を、ほかの部分とそろえるのも大変ですよね。

巻くたびに粘土を伸ばすと、毎回結構厚みが変わってしまうし。

もっと簡単に作る方法1として、カットのバウムクーヘンを作っていきます。

バウムクーヘンを作るときの最大の難問が、生地を1周巻いた合わせ目の処理なんですね。

実は、カットのバウムクーヘンだと、この合わせ目の処理をしなくていいんですね。
バウムクーヘンのミニチュアを作りたいという方全員がホールを作りたいわけではないので、今回はカットのバウムクーヘンに特化して、簡単に作る方法を説明します。

まずは、芯になる棒(直径6mmの丸棒を使っています)にマスキングテープを巻き付けます。
以前の様に、滑りやすいクッキングシートを巻き付ける必要はありません。

生地は1本分まとめて伸ばします。

生地は1本分まとめて伸ばしてしまいます。

伸ばし方自体は、以前の記事と同じです。
今回は、層をやや厚めにしたかったので、0.4mm厚のプラ板(透明プラ板です)を挟んで伸ばしました。

焼き目も先に付けてしまいます。

伸ばした粘土を十分乾燥させてから、焼き色を付けておきます。

十分に乾燥させないと焼き色が生地にしみこみますので、1日以上乾燥させます。
焼き色を付けた後も、十分乾燥させます。

必要な長さでカットします。

各層に必要な長さでカットします。

この長さ、一応計算しています。

カットする長さの計算表です。

EXCELでカットする長さの計算表を作っています。

巻くごとに、粘土の半径が変わるのでそれを計算しています。大体一層辺り0.5mm(プラ板0.4mm+焼き色や接着剤0.1mm)ぐらいの厚みという計算です。

ですので、巻き数に応じて、直径が1mmずつ(層の厚さ0.5mm×2)増やして計算しています。

最後に+0.6cmというのは、余白部分を一律に追加しています。

1巻き目だけは、端っこをマスキングテープで留めるので、長めにとっています。

大体この長さに合わせてカットしていきます。
(でも、ちょっとずつずれるので、微調整が必要ですが。)

一巻き目はマスキングテープで固定します。

一巻き目を固定するために、マスキングテープで両端を止めています。

二巻き目からは接着していきます。

二巻き目からは接着していきます。

木工用ボンドを水で薄めたものを焼き目と反対側の面の全体に塗って、張り付けていきます。

ちなみに、私は接着剤を塗るとき、クレオス社の「Mr.接着剤用筆セット 10本入」というのを使っています。
爪楊枝だと均等に塗れないし、塗装用の筆を使うと痛むので。

この接着剤用筆ですが、名前の通りプラモデル用の接着剤のビンについている筆の交換用です。
接着剤に負けない強い素材なので、化学薬品に対しても摩擦に対しても結構丈夫です。
筆が痛みそうな作業、例えば木工用ボンドや水に溶いた粘土を扱うときにはこれを使っています。

面相筆としても使えるし、そんなに高くないので、お勧めです。

粘土を巻き付けたら、上からクッキングシートを巻き付けておきます。

粘土を巻き付けたら、上からクッキングシートを巻き付けて、全体を固定します。

ここまで出来たら巻き付け完了です。

ここまで出来たら巻き付け完了です。

心棒から取り外して、以前の記事で紹介した方法で薄くカットしていきます。

気泡付け様道具を作ってみました。

気泡付け様道具を作ってみました。

プラ板にオフィスピンを4本、瞬間強力接着剤で固定したものです。
パンの様に全体に質感をつけるという感じではなく、ところどころ気泡が見えるという程度に穴を開けています。

最後にニスを塗った後、紙やすりで質感を付けます。

最後にニスを塗った後、紙やすりで表面を軽く荒らして質感を付けています。

紙やすりは、180~240番位が良いかと思います。

私は表面の保護のため、この後でエアブラシで、プラモデル用の艶消しクリアをごく薄く塗装しています。
エアブラシが無い場合には、クレオス社の艶消しトップコートでもいいのですが、厚塗りになると表面の質感がなくなるので、ごく軽く振ってください。

いかがでしたか。このやり方だと、ずっと簡単にバウムクーヘンづくりを楽しんでいただけると思います。

次回は、TOPの写真に少し写っているフォークの作り方を(私流のやり方ですが)、紹介したいと思います。
結構難しいので、こんなことができるんだぞ!という私の自慢の回になりそうで申し訳ございませんが。

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